6月8日、第95代警視総監の三浦正充さんが、巨人・ロッテの試合前始球式を務めました。
ノーバウンド投球を披露して球場ヵらはどよめきが起こりました。
その前に警察官のパレードも行われ、テロを許さない街づくりを訴えました。
どすこいが先発の日に警視総監が始球式とは… pic.twitter.com/mQqmGn5fhm
— すずめリリィくん (@suzumelily) June 8, 2019
目次
警視総監とは
一般職(国家公務員法2条3項で特別職となっていない)の国家公務員で、地方警務官たる警察官である。
階級では最高位(ただし、警察官には階級制度の外に置かれる警察庁長官があり、そちらが上である)。
警察庁長官に次ぐ第二位の警察官であるが、警察庁次長は全国組織を統括する長官の次席であるため、階級が下位(警視監)であるが、指揮系統では上に位置する。
さらに警察庁次長が次期警察庁長官となるケースが多いため、退任後に警察庁長官に就任した警視総監はいない。
道府県警察本部長と同じく、「警察庁の所掌事務について」は警察庁長官の指揮監督を受ける。
また、内閣総理大臣が警察法第71条による緊急事態の布告を発した場合は、その布告の実施に関して警察庁長官の指揮命令に服する。
現警察法施行後、いわゆるキャリアでない者(ノンキャリアおよび準キャリア(旧推薦組含む))が警視総監に就任した事例は無いが、警察法上は理論的に就任可能である。
ただし、物理的に定年までに間に合わない年齢的な問題や過去の慣例、就任にあたっての特別な内規があるといった都合から、実質的にキャリア専用の階級となっている。
定年は62歳。退官後は、慣例として70歳以降の春秋叙勲で、警察庁長官であった者と同じく瑞宝重光章を授与される。
警視総監の年収は約2300万円になります。
警視総監になるには
警視総監になるにはキャリア官僚になる事が必要になります。
キャリア官僚について説明します。
キャリア官僚とは難関の国家公務員採用総合職試験(かつては国家Ⅰ種試験)を受験し、幹部候補生として中央省庁に採用された国家公務員の俗称で、キャリアとも呼ばれます。
キャリアでない公務員はノンキャリアと呼ばれ、一般職試験採用者に対しては、セミキャリアや準キャリアと呼ぶ場合があります。
現状では、日本の高級官僚ポストのほとんどをキャリア組が独占する昇進システムになっています。
一般的な公務員の勤務時間は朝の9時から17時までの8時間労働ですが、省庁に勤務するキャリア官僚にはその常識は通用しません。
勤務する省庁や部署にもよりますが、定時で帰宅できる事はほとんど無いと考えても良いでしょう。
省庁には国民や政治家、企業から絶え間なく問い合わせが入り続けます。
その問い合わせに対応しつつ、企画書を仕上げたり、資料を読み込んだりと仕事が際限なく存在し続けるため、長時間の残業が当たり前の労働環境になっています。
また、一番忙しい国会会期中には、大臣の答弁を仕上げるために翌日の朝まで働く事もあります。
キャリア官僚は有名大学出身者が多く事務処理能力の高い集団ですが、さらにその上に体力面でも相当な強さがないと生き残ってはいけないようです。
それでは、警視総監になる為の流れを説明します。
警察官を例にすると、警察官は以下のように出世していきます。
【巡査】→【巡査部長】→【警部補】→【警部】→【警視】→【警視正】→【警視長】→【警視監】→【警視総監】→【警察庁長官(警察のトップ)】「都道府県採用の警察官の出世ルート」
採用後は、まずは巡査からスタートします。
その後、警部になるには10年ほどかかります。
※警部の上の警視には40歳以上でないと制度上、出世できない。「キャリア組の警察官の出世ルート」
採用後はいきなり警部補からスタート。
その後、4年~5年後には警視に昇進します。
大学を卒業し、ストレートにキャリア官僚になった人なら、20代後半には警視に昇進することになります。
都道府県採用の警察官が40歳以上にならないと昇進できない警視に、キャリア組は20代後半に昇進します。
そしてその後も、警視正~と出世していきます。
このように、キャリアとノンキャリアでは出世に対する待遇が大きく異なり、キャリア組は採用直後から要職を任されます。
もちろん、警察庁だけでなく、他の省庁でも同様にキャリア組の昇進が優遇されています。
ノンキャリアで警視総監になるには時間が足りないという事になります。
警視総監の始球式が盛り上がった理由
今回の警視総監の盛り上がった理由は上の写真を見て頂いたら分かると思います。
山口投手は去年、飲食店でお酒を飲んで暴力事件を起こしています。
たまたま、警視総監の始球式と山口投手の先発が重なって話題になったと思います。
気が引き締まった山口投手は好投しました。