利用状況
年間利用客数は1500万1,396人(2016年度)で、旅客数と着陸回数は日本の空港で第7位、関西三空港では関西国際空港に次ぐ第2位となっています。
国内線だけで見ると、旅客数・着陸回数ともに関西三空港で最も多く、大阪市などのオフィス街へのアクセスの良さから、特にビジネスマンの需要が高くなっています。
関西国際空港集約論と大阪国際空港廃止論の打ち上げ
2008年7月、関西国際空港に航空各社から減便の打診が相次ぎ、これを受けて橋下大阪府知事は、7月31日に大阪国際空港廃止も視野に含め、関西三空港のあり方の検討をすると発表しました。
この発表に対し、井戸敏三兵庫県知事や藤原保幸伊丹市長(11市協会長を兼務)らは、大阪国際空港の廃止に反対の声明を発表し、当時大阪国際空港を管理していた国土交通省は、「廃止は困難である」との見解を示しています。
そして橋下知事は、関空が沈んでいる元凶は伊丹-成田便であり「日本国内で国際拠点が成田しか無かった時の伊丹-成田便だった、関空が開港しても国内線と位置付けるのは“脱法行為”であり、ばかな路線である」として、日本航空と全日本空輸に同路線廃止を要請したが、航空会社に拒否されています。
2009年1月に橋下知事は「勉強不足だった」として大阪国際空港廃止論を撤回し、大阪府としては関西国際空港の活性化を重視し、関西3空港の一体的運営に関しては、将来的な課題とする大阪府の従来方針に準じた内容を、関西3空港に関する提言としてまとめたことを表明しました。
しかし、2009年9月に開かれた懇談会では、再び橋下知事が大阪国際空港廃止論を主張し、関西国際空港・神戸空港に路線を集約させるという案を提案しましたが、これに対し、井戸知事は強い反発を示し、橋下知事の「関西に24時間空港は要らないのか」という問いかけに対し、井戸知事は神戸空港に2本目の滑走路を造ればいいと応じました。
–交通情報