7月1日、鹿児島市の中心部を流れる甲突川は、午前7時50分に鹿児島市宮山橋の観測所の水位が2メートル25センチまで下がり、氾濫危険水位を下回りました。
ただし、これからさらに雨が強くなる可能性が高く、引き続き警戒は必要な危険な状況は続いています。
鹿児島中心に猛烈な雨 土砂災害や氾濫など厳重警戒 #nhk_news https://t.co/h8zgtl9TQr
— NHKニュース (@nhk_news) June 30, 2019
甲突川も結構やばい感じなんで逃げる準備をした方がいい #鹿児島市 pic.twitter.com/VVBDtSytmH
— ミナト@team玉帝龍 (@bs_team_gtr) July 3, 2019
目次
鹿児島市、甲突川とは
甲突川(こうつきがわ)は、鹿児島県の薩摩半島を流れる甲突川水系の本流で、二級河川。
鹿児島市郡山町にそびえる八重山(標高676.8m)中腹の甲突池から発し、南東に流れ、鹿児島市街地を南北に分けながら鹿児島湾(錦江湾)に注ぐ。
鹿児島城築城の際、甲突川を鹿児島城の外堀と位置付けた。
流域がシラス台地となっているため、流入するシラスにより河川の断面が減少し水害に遭いやすい特徴がある。
1993年8月6日 梅雨前線豪雨災害 浸水家屋12,000戸以上(8.6水害)。五石橋と呼ばれた橋のうち2つが流失した。
流出を免れた3つの石橋は石橋記念公園に移設保存されている。
1993年8月6日午後より、鹿児島市を中心とした地域で1時間あたり最大99.5mm(観測地点:日置郡郡山町)の猛烈な雨が数時間降り続いた。
鹿児島市の雨量は一日で259mmに達し、鹿児島市内を中心として死者48名、行方不明者1名となり、重軽傷者は52名、家屋の全壊は284戸、半壊は183戸となった。
この豪雨で水没した市内や竜ヶ水地区で土石流に巻き込まれ、土砂に埋もれて大破した列車の様子は新聞、テレビなどで大々的に報道された。
甲突川流域の天文館、西鹿児島駅(現在の鹿児島中央駅)、稲荷川流域の上町地区、新川流域の郡元地区などにある約12,000戸が浸水の被害を受けた。
河川の氾濫により鹿児島市電は軌道上に土砂が流入し、8月9日まで全面運休となった。
河川の氾濫により甲突川流域にある河頭浄水場は施設が全面的に冠水し稲荷川流域にある滝之神浄水場は濁流の為取水設備が損傷したため、鹿児島市の給水能力の60%が失われ、初めは約76,000件、最終的には97,000件で断水した。
一方この水害後に地元の春苑堂書店が発行した体験記によれば、「MBCラジオは細川内閣の情報ばかりで、水害に関する情報が中々出て来なかった」という事である。
この時の反省を踏まえ、鹿児島市は地元に密着したコミュニティFMの開局準備に着手し、1997年10月1日に鹿児島シティエフエム(愛称:フレンズFM)が設立された。
鹿児島市、甲突川の状況
いとこんちがやられた…#甲突川 pic.twitter.com/aEVn9JT7OL
— けんぽー (@kenpoo71562) June 30, 2019
鹿児島県では発達した雨雲が次々とかかって猛烈な雨が降り、土砂災害や川の氾濫の可能性が高くなっています。
甲突川は1993年に氾濫し鹿児島市は大きな被害を受けています。
九州南部では局地的に、非常に激しい雨が数時間降り続くおそれがあり、土砂災害や川の氾濫、低い土地の浸水に厳重な警戒と共に自治体の避難勧告などに注意し、早めの避難を心がけるようにして下さい。
午前6時までの1時間には、鹿児島県が鹿児島市に設置した雨量計で80ミリの猛烈な雨を観測したほか、午前7時までの1時間には、鹿児島県の霧島市福山で53ミリを観測しています。
八重山ではこの24時間に降った雨の量が300ミリを超え、7月としては観測史上最高を記録すると共に7月の雨量を1日でこしてしまいました。
午前7時の時点で、鹿児島市を流れる甲突川と、鹿児島県姶良市を流れる別府川、日置市を流れる神之川は、氾濫の危険性が非常に高く特に注意が必要になっています。
7月1日は九州南部で1時間に50ミリ以上降る危険性もあります。さらに4日までは雨は継続的に降る予測がでています。
2日朝までの24時間に降る雨の量 ・九州南部で200ミリ ・九州北部と四国、近畿で100ミリ
・東海で80ミリ