6月28日、G20大阪サミットが開幕しました。
28日午前、大阪・住之江区の国際展示場「インテックス大阪」に各国の首脳を議長を務める安倍総理大臣の出迎えました。
G20大阪サミットは、議長を務める安倍総理大臣による各国の首脳らの出迎えで開幕しました。https://t.co/nJclFMolCA#nhk_news pic.twitter.com/W56FhXlGNR
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目次
大阪トラックとは
G20 世界経済や貿易テーマの討議が始まる #nhk_news https://t.co/lF0SehnAnF
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正午すぎからは、「デジタル経済」のルールづくりをテーマにした首脳特別イベントが行われました。
アメリカのトランプ大統領、中国の習近平国家主席、ロシアのプーチン大統領そして安倍総理大臣が出席しました。
議長を務める安倍総理大臣はその特別イベントで、データの流通や電子商取引に関するルール作りを進めるため、G20各国などが参加する、「大阪トラック」を宣言しました。
大阪トラックは国際的な議論の枠組みの創設という意味合いがあり参加各国から賛同を得た形での宣言となりました。
トランプ大統領はオープンで公平で、自由にデータが流れ、新しい繁栄をG20のメンバーと一緒にべての国々にもたらす経済を築きたいとコメントしました。
習主席はデジタル経済の大国として、中国は国際協力に積極的に参加したいとコメントしています。
デジタル経済は日進月歩の進展をとげ、経済社会を変えていると述べ各国の枠組みを創設する大阪トラックに協力する意思をしめしました。
安倍総理大臣は、各首脳の意見を受け、国際的なルールがなければ、急速に進行するデジタル化の潜在力を最大限活用する事は出来ない事を強調しその為には国際的な議論の枠組みが不可欠で、その枠組みが大阪トラックと名付け創設を宣言しました。
このあと午後0時半すぎからは最初のセッションとして世界経済や貿易をテーマからスタートしています。
大阪トラック、米国と中国の違いが明確化
G20開幕 会場周辺では厳重警戒 #nhk_news https://t.co/8Azt5xTY45
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アメリカのトランプ大統領は、「首脳特別イベント」で、中国がインターネットへの管理を強めていること対して国を越えたデータの流通などを制限する動きに反対との姿勢をしめしました。
それに対し中国の習近平国家主席は、「各国の自主的な管理権を尊重すべきだ」との考えを示しデジタル経済の分野でも米中の対立が浮き彫りになりました。
トランプ大統領は中国がインターネットへの管理を強めていること強い懸念を持っており自国が今まで発展してきたデータの自由な流通や技術の革新など未来に向けて持続的に確保する為にも中国の国を越えたデータの流通などを制限する動きをやめるよう主張しました。
一方、中国の習近平国家主席は、デジタル経済の管理の在り方について、各国の自主的な管理権がまずは優先されるべきとの姿勢を示しました。
そして、トランプ政権が、中国の通信機器大手ファーウェイへの締めつけを強めていること対し、公平・公正で差別のない市場環境をつくるべきだと意見しました。
さらに互いに強みを補い、ともに利益となる協力を進めるべきとものべ、人為的に市場を妨害する事や扉を閉めて発展しようとする事はやめるべきであると主張しました。
両国の間には考え方に大きな差があり、デジタル経済まで米中の対立が及んでいます。
大阪トラックのこれから
大阪トラック行き先ゃ何処だ pic.twitter.com/yNHC12ho5U
— からすまがり (@karasumagari) June 28, 2019
大阪トラックのまず目先の目標は来年6月を予定するWTO閣僚会議までに実質的な進展を目指す所になります。
世界貿易機関(WTO)におけるECのルール作りの交渉を大阪トラックが後押しする事が狙いです。
大阪トラック。#新型車両かと思ったわ#デジタル経済を巡る国際ルール作りを議論する枠組み#長っ#讀賣新聞 pic.twitter.com/Y7vlckqr7L
— オフィスナオキ (@officenaoki) June 25, 2019
安倍首相は今年1月、消費者や産業活動で生じるデータへの規制を各国で足並みをそろえ信頼性のあるデータの自由な流通(DFFT)により新しい富を得る事が出来ると提唱しました。
この意見をベースに今回の大阪トラックの宣言に結びついています。
ただ、米、日の考えと中国のデーター管理に対する考えは大きな差がありこれから苦戦する事が予想されます。