6月10日の羽鳥慎一モーニングショーに出演の玉川徹さんの発言で炎上しています。
玉川徹「イージスアショアは6千億、イージス艦1隻1600億。同じお金使うなら3隻作れる。そっちの方が合理的」
イージス艦を動かすのにどれだけ乗組員必要と思ってんの?(1隻当たり約300人)。深刻化する自衛官のなり手不足の上、海自は慢性的に定員割れ。陸上イージスは人員が少なくて済む pic.twitter.com/2sAAQvdFjy— Mi2 (@YES777777777) June 10, 2019
このイージスアショアの件とは別に田口被告の土下座謝罪のコメントも炎上しています。
石原良純さんとはこのように議論されています。
コメンテーターの石原良純(57)が「カメラを通して見てる人がいる。いろんな立場の人が」と言うと、玉川氏は「俺ね、これだけじゃなくて、そもそも芸能人の謝罪会見ってよく分からなくて。“誰に謝ってんだよ”って、いつも思ってるんですよ。“皆様にご迷惑をかけて”って僕、別に何もご迷惑受けてないし」と自らの見解を示した。
良純が「あのね、謝らずにいられないっていう心情もあるって。人間だから」と説明すると「いや、謝らなくていいですよ。本当に迷惑かけた人にだけ謝ってください。世間にとかね、そういうの大嫌いだから。関係ないのに」と言い、良純がさらに「そういう立場になった時に“おめえには謝らないけど、どうもすみません”とは言えないよ」と話すと、「いや、わざわざ謝ってもらう必要がないんですよ、カメラの前で」と強調していた。
玉川徹さんにはこのような番組を盛り上げるだけのコメントはそれこそいらないと思います。
これから、薬物から立ち直るにはどのような方法がいいとか海外での事例などを聞きたい方は多いち思います。
玉川徹さんがその立場ならカメラの前で謝らずにいれるのか聞いてみていくらいです。
それではもうひとつの炎上発言について説明していきます。
目次
玉川徹の炎上発言とは
今回の放送は、防衛省が先月27日に地上型ミサイル迎撃システム、イージス・アショアは新屋だけが適地であるという調査結果を秋田県に報告していました。
ところが、バーチャル地球儀ソフトのグーグルアースを利用しましたが、測定ミスであると岩屋毅防衛大臣は6日に国会で認め謝罪しました。
ただ、新屋が適正地であるのには変わりないと認識を変える事はありませんでした。
もちろん地域の住民は納得いかず、先週末の8日と9日に秋田市で説明会が開かれました。
そこで、一人の防衛省職員が居眠りをするという失態を起こしています。
この新屋という土地は住宅地に近い事もありずさんな防衛庁の調査や居眠りをする職員の姿勢に住民は怒りが止まりません。
このような内容で、放送していたのですが、ここで玉川徹さんがある発言をして炎上しました。
北朝鮮を想定しているならイージス艦が一番いい。
防衛省はイージス艦で守れると思っていたのに、政治の世界でイージス・アショアが決まった。
アメリカが買えということです。イージス・アショアは6000億円だから、1600億円のイージス艦が3隻買える。
この発言が炎上さわぎのきっかけになりました。
玉川徹の発言が炎上した理由
もう一度確認するとこの発言内容です。
北朝鮮を想定しているならイージス艦が一番いい。
防衛省はイージス艦で守れると思っていたのに、政治の世界でイージス・アショアが決まった。
アメリカが買えということです。イージス・アショアは6000億円だから、1600億円のイージス艦が3隻買える。
単純に比較すれば、イージス艦がコスト面でも安くみえますが、人件費、燃料代のランニングコストを考えるとイージス艦は高くつきます。
・イージスアショア2基分のミサイル弾薬代込み30年使用総経費 6584億円
・イージス艦「まや」型2隻分のミサイル弾薬代込み30年使用総経費 約8000億円
総経費ではイージス艦の方がかなり高額です。
当たり前と言えば当たり前の話ですが、動かない地上施設よりも海上を走る艦艇は大量の燃料を使用して燃料代が嵩む上に海水と潮風で船体が痛むのが早く、頻繁に整備と修理が必要になるからです。この総経費には建造費用も含まれます。
なおミサイル弾薬代は含まれません、特にイージス艦は状況によっては様々な種類のミサイルを積み替える場合があるからです。
また参考にした資料にはイージスアショアのレーダーを稼働する電力代は計算に入っていませんでしたが、艦艇の動力用の膨大な使用量の燃料代と比べると微々たる割合になるので比較する場合にはあまり考慮する必要は無いでしょう。
垂直発射基施設整備費も大きな金額にはなりません、垂直発射基の費用も整備するための費用も全体から見ればかなり小さな割合です。
垂直発射基よりもむしろ、中に入れるSM-3ブロック2A大気圏外迎撃ミサイル(1発40億円を予定)の合計の方が遥かに高額な機材なのです。
イージスアショアの取得費用について「当初の見積もりより膨れ上がった」と報道されることが多いのですが、そもそも最初の見積もりは旧型のSPY-1レーダーを想定しており、新型のSSRを採用すれば高くなるのは想定内だと言えます。
また建造費用、30年運用の総経費、ミサイル弾薬代はそれぞれ別の見積もりとしてあるので、建造費用の数字と30年運用総経費の数字を比べて「膨れ上がった」とするのは正しくありません。
長期間運用した場合の経費が別に掛かるのは当たり前だからです。もし今後、イージスアショアの取得費用が膨れ上がるとしたら、まだ量産が始まっていないSSRとSM-3ブロック2Aの開発が難航して製造単価が上昇した場合になるでしょう。
またSM-3ブロック2Aの完成が本格的に遅れた場合には、現行生産型のSM-3ブロック1Bで間に合わせることになります。
SM-3ブロック1Bは1発15億円になるので、これを中心に調達した場合は当面はミサイル弾薬代が逆に下がることになります。
しかしSM-3ブロック2Aが遅れた場合でも予定通りの数を調達した場合、追加したSM-3ブロック1Bの分、ミサイル弾薬代は更に増えることになります。
玉川徹さんは今回の争点である、調査ミスとぶ防衛庁職員の仕事に対する姿勢の話をすればよかったのですが、費用の話を持ち出し墓穴を掘る事になりました。
玉川徹のこれから
玉川徹さんのコメントを聞いていると番組を盛る上げる為の誇張と思える発言が非常に多いです。
そして、他の人の意見などを聞く耳を持たない姿勢も昔から変わる事はありません。
番組の為に過激な発言をされているとは思いますが、思い込みや間違った事を発信しないよう調査はすべきでしょう。