5月3日の15時40分に中岳第一 火口にて小規模の噴火が発生しまし
た。
噴火の発生は4月19日以来になり
ます。
噴煙は火口縁上600mまで上がりまし
た。
【阿蘇山】噴火に関する火山観測報 3日17:00観測(噴火) https://t.co/FZ7Zhn4Z6B 火口:中岳第一火口03日15時40分に発生した噴火が現在も継続
— tenki.jp ( 阿蘇山 ) (@tenkijp_asosan) May 3, 2019
火口周辺警報は噴火警戒レベル2で
火口周辺規制になっています。
目次
阿蘇山噴火の気象庁解説
令和元年5月3日16時00分 福岡管区気象台発表 <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続> 中岳第一火口では、本日(3日)15時40分にごく小規模な噴火が発生しました。中岳第一火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。 火山活動の状況
中岳第一火口では、本日15時40分にごく小規模な噴火が発生しました。噴煙は火口縁上600mまで上がりました。噴火が発生したのは、4月19日以来です。
2日に実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量が、1日あたり3200トンと非常に多い状態が続いています。
中岳第一火口では、2日夜から本日明け方にかけて、高感度の草千里監視カメラで弱い火映を観測しました。
阿蘇火山博物館提供の高感度の火口カメラによると、中岳第一火口では、夜間に火口底の一部が赤く見える赤熱を観測しています。
火山性微動の振幅は小さな状態で経過しています。
孤立型微動、火山性地震は多い状態で経過しています。GNSS連続観測では、深部にマグマだまりがあると考えられている草千里を挟む基線で、わずかな伸びの傾向が認められます。
火山活動が高まっていますので、中岳第一火口から概ね1kmの範囲に影響を及ぼす噴火の可能性があります。 防災上の警戒事項等 中岳第一火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。また、火山ガスに注意してください。
地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
風向きによっては被害の地域は広が
りまあすので警戒が必要です。
阿蘇山噴火と全国地区別警戒レベル
全国規模でみると桜島の警戒レベル3
が一番高くなっています。
阿蘇山の特徴
阿蘇は典型的な二重式の火山。阿蘇山といえば阿蘇五岳を中心にした中央部の山々を呼ぶことが多いが、広い意味では外輪山や火口原をも含めた呼び名です。 外輪山は南北25km、東西18km、周囲128㎞もあり、世界最大級の火山です。火口原には約5万人が生活していて、田畑が開け、阿蘇市・高森町・南阿蘇村の3つの自治体があります。 阿蘇山は日本の山で最初に外国の文献に記載され、当時からその名をとどろかせています。 また、阿蘇は火の国熊本のシンボルであり、高岳(1,592m)を最高峰に根子岳(1,433m)、中岳(1,506m)、烏帽子岳(1,337m)、杵島岳(1,321m)と連なっている阿蘇五岳、ほぼ900mの高さで火口原を囲む外輪山等どれを取っても第一級の風景です。 阿蘇が現在の山容になるまでは古い活動の歴史があり、10万年前、阿蘇が現在ある場所には数多くの火山があり、活発な活動をしていました。これらの火山が一斉に噴火活動をし、火山灰、溶岩などを噴出、この活動が終ると大陥没がおこって、今の外輪山の原形が生まれました。
このくぼ地に火口湖ができ、立野付近で断層や侵食がくり返され、湖水が流れ出しました。3万年から5万年前に東西方向に並んで阿蘇五岳の山々が噴出したといわれています。
中岳(1,506m) 一般に阿蘇山といえば中岳火口見物を指すぐらい有名で、地鳴り鳴動とともに激しく噴煙を噴き上げる様子は、自然の力強い息吹を感じさせます。溶岩の岩肌がむき出しになり、火口壁のしま模様がきれいです。 活動を続けている現在の火口を囲むように七重の火口跡があり、古くから激しい活動を続けてきたことが想像できます。
火口は南北に人の耳に似た形で並んでおり、東西400m、南北1,100mにわたり広がっています。
阿蘇山噴火の対策
阿蘇山噴火の噴火に対する警報レベ ルはいつあがるか分かりませんので
常に注意が必要でしょう。
平成26年9月28日に起きた御嶽 山では63名の方が亡くなられてい
ます。
ちなみに噴火した時の警戒レベル1 でしたのでこのようなケースもあり
えると考えて下さい。
–その他