12月10日付、日本動物学会の学会誌(電子版)に沖縄美(ちゅ)ら海水族館(沖縄県本部町)で15年間飼育されていたイソギンチャクが新種だった事が発表されました。
水族館の名前にちなんで「チュラウミカワリギンチャク」と名付けられました。この属にはこれまで1種類しかいないと考えられていたが、101年ぶりの新種発見となります。
東京大や鹿児島大、水族館などの研究チームが、海外の博物館にある標本と比較したり、無人潜水艇で深海を調査した結果、特定しました。
【判明】美ら海水族館で15年間飼育されていたイソギンチャク、実は新種だったhttps://t.co/fhgAWhfy81
水族館の名前にちなんで「チュラウミカワリギンチャク」と命名。この属では101年ぶりの新種発見となった。 pic.twitter.com/byVlkcNzYY
— ライブドアニュース (@livedoornews) December 10, 2019
チュラウミカワリギンチャクは新種!の反応
【チュラウミカワリギンチャク】 ほいきた、2回目のYahooトップ画面!
…多分また2時間ぐらいだろうけどw pic.twitter.com/uMgQPDwmsQ
— Dr. クラゲさん (@DrKuragesan) December 10, 2019
【論文出版!つづき】 写真は沖縄美ら海水族館提供の、最も開いた状態のチュラウミカワリギンチャク。 直径は20cmを超え、8つに開裂する非常に特徴的な口盤を持っている。
これを水槽で見られるかと思うと、楽しみでならない! pic.twitter.com/V5vnR6anm3
— Dr. クラゲさん (@DrKuragesan) December 9, 2019
チュラウミカワリギンチャク! \(^o^)/
これ生態系今のところ「美ら海水族館に生息」になるんじゃw
— り~さん@常に鹿児島行きたい (@ree97631810) December 10, 2019
皆さまこんにちは。沖縄美ら海水族館の未公開の水槽で、2004年から飼育されていたイソギンチャクが新種だったことが判明したそうです。この新種はクローバーカワリギンチャク属で、「チュラウミカワリギンチャク」と名付けられました。それにしてもイソギンチャクって意外と長生きさんなんですね。
— クレージュエース (@crg_a18) December 10, 2019
チュラウミカワリギンチャク…種の特定に15年もかかったんだ。先日、クリスマス島の洞窟でドウクツヒカリクモヒトデが見つかったばかりだ…
水族館でひっそり15年 実は新種だったイソギンチャク:朝日新聞デジタル https://t.co/3cUvXkPAqw— 佐藤正見 (@tpp_jkz) December 10, 2019
チュラウミカワリギンチャクは新種!発表内容
「チュラウミカワリギンチャク」の詳しい記事みつけた。面白いねhttps://t.co/9Vr6h7SZqV
— 凛々 (@rinrin_nu) December 10, 2019
1.発表者: 泉 貴人(東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻 博士課程 3年生) 藤井 琢磨(鹿児島大学国際島嶼教育研究センター 特任助教) 柳 研介(千葉県立中央博物館分館海の博物館 主任上席研究員)
藤田 敏彦(東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻 併任教授)
2.発表のポイント: ◆沖縄美ら海水族館で約15年間飼育されていたヤツバカワリギンチャク科のイソギンチャクを、クローバーカワリギンチャク属の未記載種と同定し、チュラウミカワリギンチャクという和名で新種記載した。 ◆チュラウミカワリギンチャクは、101年ぶりに記載された本属の種(2種目)である。また本研究では無人潜水艇ROVを用いた生態の観察等、科のレベルで初めての試みが行われた。
◆水族館には、種類の不明な生き物が飼育・展示されていることも多い。今回のように研究者が提携することで、学術上重要な発見があると共に、水族館の展示もより充実することが期待される。
3.発表概要: 沖縄美ら海水族館(沖縄県本部町)の予備水槽(注1)において飼育されていたヤツバカワリギンチャク科のイソギンチャクは、15年間その種が判別されていなかった。これは、イソギンチャク類の種同定には研究者による特殊な分析作業(注2)を必要とするためである。 今回、東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻の泉貴人大学院生らのグループが本種の分類を試みた結果、本種はクローバーカワリギンチャク属(新称)の未記載種と判明したため、当グループは本種を新種「チュラウミカワリギンチャク Synactinernus churaumi」として記載した。本属は101年前に設立されて以来、長らく1属1種であったため、約1世紀ぶりに2種目が発見されたこととなった。
水族館には日夜、種はおろか属や科も分からない種が多数搬入されており、飼育・観察が試みられている。その中には、未記載種や世紀を跨いで採集された種など、著しく貴重な生物が混ざっていることが予想される。今回のチュラウミカワリギンチャクの新種記載は、研究者と水族館が提携して研究成果を挙げた好例となった。
–その他