☆本名 吾妻 日出夫 (あづま ひでお) ☆生誕 1950年2月6日 日本・北海道十勝郡浦幌町宝町 ☆死没 2019年10月13日(69歳没) 日本・東京都 ☆国籍 日本 ☆活動期間 1969年 – ☆ジャンル ギャグ漫画 SF漫画 不条理漫画 ☆代表作 『ふたりと5人』 『やけくそ天使』 『オリンポスのポロン』 『不条理日記』 『スクラップ学園』 『ななこSOS』 『失踪日記』 ☆受賞 第10回星雲賞コミック部門 (『不条理日記』) 第34回日本漫画家協会賞大賞 平成17年度(第9回)文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞 第10回手塚治虫文化賞マンガ大賞
第37回星雲賞ノンフィクション部門
一度目の失踪
1989年11月 – 1990年2月。一日中酒を飲んでは寝るという生活を繰り返しているうちにうつが重くなり、山で首つり自殺をしようとしたが失敗、そのまま埼玉県入間市の雑木林でホームレス生活を始め、深夜に駅前でシケモクを拾っていたとき、警官に発見・保護されました。
二度目の失踪 1992年4月 – 1992年8月ごろ、大塚英志に『夜の魚』のあとがき(『失踪日記』の最初のエピソード)を宅配便で送ったその足で再び失踪する(西東京市東伏見または小金井公園近辺において)。同年8月ごろ、アル中の上森さん(仮称)にスカウトされて東京ガス会社の孫受け会社で配管工として働きはじめ、肉体労働をしていると芸術活動がしたくなり、社内報に四コマ漫画を投稿し採用されました。しかし仮名の「東」がメジャー誌で連載していたことがある漫画家だとは誰にも気付かれなかったとそうですが、当時の東京ガスの広報誌には仮名の「東英夫」としてセミプロとして雑誌等で活動していたと本人のイラスト(資料提供・高千穂遥)と共に紹介されています。 翌年春、上森さんに譲られ乗っていた自転車が盗難車だったため、警察の職務質問を受けた際に逮捕され、家族に連絡されますが、その後も半年間配管工の仕事を続けています。
アルコール依存と治療
1980年代半ばからさかんに飲酒し、「アル中」と自称していたが、吾妻の場合は2回の失踪を挟んだこともあって、一般的なアルコール依存症患者よりも症状の進行が遅かったようですが、1997年の暮れには手に震えが来る様になっており、1998年春までには重症のアルコール依存症、すなわち眠っている時以外は酒が手離せなくなるという「連続飲酒」状態になっていました。その状態が半年続き、しだいに奇行が多くなりまた自殺未遂なども行う様になり、同年12月25日、家族によって三鷹市の某病院に強制入院させられました。1999年春、三ヶ月の治療プログラムを終了して退院し以後、断酒を続けていました。