6月12日、香港で、容疑者の身柄を中国本土にも引き渡せるようにする条例の改正の件でデモが激しさを増しています。
反対する若者らと警察が衝突が続き少なくとも70人余りがけがをした模様です。
香港政府のトップは組織的な暴動と非難しておりさらに若者達の反発は過激になる模様です。
香港 若者と警察衝突で70人余けが 政府トップ「暴動」と非難 #nhk_news https://t.co/2FDuMCs1Fz
— NHKニュース (@nhk_news) June 12, 2019
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香港デモの理由
現場の友達がほかの参加者から貰った映像。1人に対して何人だこれ?#香港 #香港デモ #香港加油 #香港反送中 pic.twitter.com/3bZBYun2oP
— シャル🌟 (@syarru122) June 12, 2019
政治組織「デモシスト(香港衆志)」の常務委員・周庭(アグネス・チョウ)さん(22)が、10日に来日しました。
日本記者クラブで会見を行い、なぜ香港の人達がたちあがったのか説明しています。
ちなみに周庭さんは6月9日のデモの参加してから来日されています。
――103万人とは香港の人口の7分の1に相当する規模です。1997年の返還後、最大のデモが、2003年の国家安全条例に反対した50万人規模のものでした。今回、その倍に達するほどの人がデモに参加したというのは、かなり予想外の反響の大きさです。 香港で100万人の人が街頭デモに参加したのは1989年の天安門事件以来のことです。その意味では、歴史を作ったと言えると思います。
でも、香港行政長官の林鄭月娥(キャリー・ラム)は、改正案を撤回しないと表明しました。とても失望しています。香港政府は腹立たしいことに民意を無視して法案を予定通り審議する考えです。民主的選挙で選ばれていない政府は、民意をゴミのように思っておりまったく尊重しようとしません。
――9日のデモに参加し、深夜便で日本に来たそうですね。デモの様子はいかがでしたか。
初めてデモに参加した人がたくさんいました。3割から4割の人が初めて社会運動へ参加したという印象です。普段は政治に意見や関心を持っていない香港人も、逃亡犯条例の改正問題をきっかけに関心を持ち始めました。雨傘運動以来、社会運動に参加していなかったという人も集まっていました。改正案が通ったら表立って政府に反対できなくなるので、今回が最後のデモになるかもしれないという危機感から参加した人も多かったと思います。
――逃亡犯条例の改正で何が変わるのでしょう。
香港では現在、犯罪者を中国に引き渡すことはできませんが、改正案が可決されれば、香港の行政長官の同意のもと、香港人や香港にいる外国人が、中国に連れて行かれて、収監されるのです。逃亡犯条例の改正は香港返還以来、最も危険な法案だと思います。
――どうして危険なのでしょうか。
中国は法治社会ではなく、三権分立も司法の独立もなく、透明で公平な裁判はありません。逮捕されると拷問や虐待の恐れもあります。収監中は家族や弁護士にも会えません。中国の司法は共産党政権の政治的道具だと言っても過言ではありません。香港の記者、ビジネスマン、学者などで中国政府の好まない人を大陸に引き渡せることになります。日本で中国の人権活動家や反体制派に会っている日本の記者さんも危険ですよ。
――立法会での審議はどのようなスケジュールで進むのですか。 6月12日から審議が始まります。香港政府は7月の可決を目指しているようです。しかし、香港の法曹団体も反対しています。香港政府は人権に配慮すると述べていますが、香港人は納得できません。この逃亡犯条例の改正で、香港政府はより露骨に政府や中国への反対意見を消し去ることができて、香港は完全に中国の一部になってしまうのです。 香港政府は政治犯を引き渡さないと述べていますが、中国は汚職などの経済事件を作り上げて犯罪者に仕立てるのが上手です。弾圧のためなら何でもできる政権、それが共産党政権です。中国政府は簡単には諦めないでしょう。
でも、私たち香港人もそんなに簡単には諦めない。民主派の議員が立法会で抵抗するだけではなく、香港市民も抵抗し続けると思います。
――香港は一国二制度で高度な自治が保証されていると言われていますが、最近は不安視する声が高まっていますね。 香港基本法には「一国二制度」と書いてありますが、香港はもう「1.5制度」になっていて、この改正案で私たちが大切にしている一国二制度と高度の自治は破壊されるでしょう。50年間、香港の制度は変わらないと中国は約束しましたが、約束が守られていないのは全世界が見てきていると思います。
私が所属するデモシストは香港の独立を求める組織ではありません。2016年から今まで民主自決というものを求めています。民主主義というのも私たちにとって大切です。香港人は本当の民主主義を持ったことは1度もない。でも香港人は民主に憧れ、民主への意識は高い。その証明がこのデモだったと思います。
香港デモの場所
香港の『特別行政区立法会付近』で香港デモは行われています。
ビクトリアパークから、特別行政区立法会前までデモの行進がおこなれています。
文貴的停車計,香港全面停擺,今天的香港,明天的大陆! pic.twitter.com/7957G0VkS9
— 老頑童 (@XXIztmAPnH44V14) June 12, 2019
現場は大変混乱していますので、観光などはしないよう注意して下さい。
香港デモのこれから
逃亡犯条例の改正は、12日午前に法案の審議を始める予定で20日に採決を目指していました。
20日の採決までは、デモは続く予定でしたが、香港立法会(議会)の周囲を占拠から審議が延期している為、いつまでデモが続くか未定です。
ますます、激しさが増しそうですので、これからけが人が増えたり死者が出る可能性もあります。
–その他