4630万円誤送金事件のその後は?裁判の判決と田口被告の現在について

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2022年の4月8日に山口県の阿武町(あぶちょう)という小さな街で、4630万円を1人に誤送金してしまうという事件が起こり一時日本中を騒がせました。あれから約1年が経った2023年3月、裁判の判決や田口被告はどうしているのでしょうか。

本記事では、4630万円誤送金事件のその後について解説していきます。

事件の経緯

4630万円誤送金事件が起こったきっかけは、新型コロナウイルスにおける臨時特別給付金として住民税非課税世帯の463世帯に各10万円ずつ給付したことでした。

この臨時特別給付金の給付自体には問題はないのですが、なんと阿武町の職員が誤って約463世帯分への給付金4630万円を1世帯の口座に送金してしまったのです。

さらに誤送金先の口座の持ち主の男性がその4630万円の返金を拒み、さらにその給付金を海外で運営されているオンラインカジノで使ったことから、民事・刑事事件へと発展しました。

男の逮捕と裁判の判決

事件発生から約1ヶ月後の2022年5月12日に阿武町議会は臨時議会を開催し、全会一致で全額の返還に加えて弁護士費用などを含めた5116万円の支払いを求める訴訟を起こす事を決定しました。そこで返金を拒んでいる人が、田口翔被告だということが明るみになりました。

その後、4630万円の送金が誤送金であったことを知りながら口座からオンラインカジノへの決済代行業者に振り込み、不法に利益を得た電子計算機使用詐欺罪の疑いということで田口被告は5月19日午後8時43分に山口県警により逮捕されました。

※電子計算機使用詐欺罪とはパソコンやスマホ上で虚偽の情報を使うことによって不当に利益を得ることです。

2023年の2月28日に裁判の結果が出て、山口地方裁判所は懲役3年・執行猶予5年の判決を田口被告に言い渡しました。検察側は懲役4年6か月を求刑しており、それに対し弁護側は無罪を主張していました。

裁判の判決後に弁護側は「被告は虚偽の情報は入力していない」として即日控訴を行ったため、最終の決着が付くまではまだ時間がかかりそうです。

4630万円誤送金事に関してのネットで声

この4630万円誤送金事件に関して、ネット上では被告に同情する声が数多く寄せられていることも事実。誤送金と分かっていながら返金を拒んだことは道徳的に悪いことですが、阿武町の職員が間違いを犯したことがこの事件のきっかけです。

人気Youtuberのヒカルさんが保釈金を支払ったことも大きく話題となりましたが、ヒカルさんも誤送金が無ければこのような事態にはならなかった事から田口被告に同情し手助けしたそうです。彼のYoutubeにも田口被告は何度か出演し、その影響もあってかTwitterなどで田口被告を擁護する声や執行猶予があって良かったという声が寄せられています。

田口翔被告の現在は?仕事やヒカルとの関係

逮捕され有罪判決を下された田口翔被告ですが、現在はなんと保釈金で手助けをしてくれたYoutuberのヒカルさんと一緒に働いています。保釈金を出してくれるだけでなく、その後の就職先まで提供してくれるとは、かなり田口被告に肩入れしている事がわかります。

その就職先ですが、低糖質な冷凍食品の配送サービスを行っている「究極のブロッコリーと鶏胸肉」という飲食ブランドで働いています。ヒカルさんがこのブランドの株式を保有しているようで、田口翔さんの知名度を利用したwin-winの関係を築いているようです。

まとめ

懲役3年・執行猶予5年という判決を下されてしまった田口翔被告ですが、Youtuberのヒカルさんの助けもあり更生している事が伺えます。本人もTwitterで謝罪のツイートを行っており、現在の仕事を全うしているしている様です。

控訴審の詳しい情報は出ていませんが、弁護側は無罪を主張して戦うと予想されています。

今後も裁判の判決に注目ですね!

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