— (@tntnbmbrb10) November 3, 2019
ろうと雲とは
漏斗雲(ろうとうん・ろうとぐも)
竜巻に伴って発生する細長い雲。竜巻の渦の中心線に沿って親雲(竜巻の母体となる積乱雲や積雲)の雲底から地上に向かって伸びる。雲形分類上は、積乱雲や積雲の一部が変形した「副変種」とされている。
雲底に近い部分ほど太く、地上に向かって先細りになり、形の明瞭なものは漏斗の形に似ているのでこう呼ばれる[1]。昔の人々は細長い漏斗雲を巨大な蛇や竜の尾だと考え、それが「竜巻」の語源となったという。ただ現在の定義上の漏斗雲には、蛇の胴体や象の鼻のように細長いものばかりでなく、太い柱状のものや、はっきりした形を取らず、煙の柱や霧の塊のように見えるものも含まれる。竜巻は豪雨の最中に起こることが多く、夜間に発生する場合もあり、漏斗雲が目撃されたり撮影されたりする機会は多くない。竜巻の中心付近では気圧が急激に下がっているため、巻き込まれた空気中の水蒸気が減圧のため冷やされて水滴となり、漏斗雲を形成する。従って湿度が高い空気中では竜巻が弱い場合でもできやすく、乾燥していると強い竜巻でもできにくい。そのため、漏斗雲の太さや有無と竜巻の強弱には必ずしも関係性があるわけではない。特に水上竜巻の場合、豊富な水蒸気により明瞭な漏斗雲が形成されるが、竜巻の勢力はむしろ弱いことが多い。かつて、明瞭な漏斗雲を伴う竜巻が青函連絡船の船尾を通過したが、無被害だったという実例がある。また逆に、形状が不明瞭で煙の柱状に見える場合のほうが竜巻の勢力が強いという場合も多い。
–気象情報