JASRAC,ヤマハ音楽教室に主婦で潜入2年間?炎上!9日には潜入者が証言予定! | サイネタ

7月7日、日本音楽著作権協会(JASRAC)が、職員を約2年間にわたってヤマハ音楽教室に生徒として通わせ潜入調査していた事が判明しました。

9日には、両者の間で続く訴訟にこの職員が証人として証人喚問を受ける予定になっています。

#日本音楽著作権協会#JASRAC )が #ヤマハ音楽教室 に2年間にわたり、潜入調査をしていました。職員が主婦を名乗り、生徒に扮していました。JASRACは、音楽教室での演奏から著作権料を徴収することを目的とした裁判で、教室の利用実態を立証するためだったといいます。https://t.co/zIeUHWOFA3 pic.twitter.com/hCZh3oo3NL

— 朝日新聞デジタル編集部 (@asahicom) July 7, 2019

目次

JASRACとは

JASRACは一般社団法人日本音楽著作権協会(JApanese Society for Rights of Authors, Composers and publishers)の名称です。

日本の著作権等管理事業法を設立根拠法に、音楽著作権の集中管理事業を日本国内において営む一般社団法人で1939年に設立されました。

2005年9月17日特大号で週刊ダイヤモンドは、JASRACによる著作物使用料の徴収や配分と文部科学省官僚の天下りが続く組織運営のあり方に問題があるという内容の記事を掲載しています。

文部科学省から役員の天下りが50年以上続いており、役員報酬は非公開で法外に高い報酬を受け取っている件や営業内容を批判しました。

JASRACの職員が営業中の店に入り『ドロボー』と大声で叫び営業妨害とも言えるやくざまがいの行動を起こしており、年間の利益が20万円弱の店に550万円もの使用料を徴収した事例の紹介もしています。

2018年3月9日には国弁護士の城所岩生により『JASRACと著作権、これでいいのか~強硬路線に100万人が異議~』を刊行しており、坂本龍一がJASRACに苦言、大政直人がJASRACへの批判的意見、東京大学名誉教授である中山信弘がJASRACに対する危険性のコメントなどが掲載されています。

2017年(平成29年)に、河合楽器製作所・島村楽器・山野楽器・開進堂楽器・宮地商会・ヤマハ音楽振興会・全日本ピアノ指導者協会が、音楽教室での演奏にJASRACが著作権料を求める事に反対する団体『音楽教育を守る会』を設立しておりJASRACの方針は著作権法の目的「文化の発展に寄与する」に沿わないと対抗しており今回の2年間の潜入もその活動に対する対抗手段と思われます。

JASRACの潜入活動

JASRACは職員を主婦として潜入させた調査についてJASRAC広報部は「演奏権は形に残らず侵害されやすい権利。調査は利用の実態を把握し、立証するために必要だ」と主張しています。

訴訟では、教室での講師や生徒の演奏が、著作権法が定める「公衆に聞かせる目的の演奏」になるかならないかで争われています。

職員は2017年5月に東京・銀座のヤマハの教室に主婦として入会し19年2月まで、バイオリンの上級者向けコースで月に数回のレッスンを受け、成果を披露する発表会させる事までさせていました。

 陳述書によると、レッスンでは講師の模範演奏と生徒の演奏が交互に行われており、JASRACが著作権を管理する「美女と野獣」も利用されていたと報告されています。

両者の争点は、演奏権を根拠にして、音楽教室から著作権料を徴収するとするJASRACと教室側は「教室での演奏は、コンサートと大きく異なる。楽器の指導・練習のための演奏であり、演奏権は及ばない」という意見の食い違いになります。

①楽曲を利用している主体は誰か ②教室の生徒は「公衆」といえるのか

③教室での演奏は生徒に楽曲を聞かせることが目的といえるのか

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